明日こそ、定時

残業は悪と心に決めてる社畜SEが、定時で帰れた時の暇つぶしに読める記事を綴っています。雑記。好きなこといろいろと…

世にも奇妙な信仰「カーゴ・カルト(積荷崇拝)」って知ってる??

スポンサードリンク

f:id:sasagin:20160831211012j:plain

こんばんわ。激辛ラーメンたべて腹痛で悶えてる佐伯(@saeki_teizidash)です。

最近、諸星大二郎先生の「マッドメン」を読みました。
この「マッドメン」を読むにあたって「カーゴカルト(積荷崇拝)」というのが切っても切れない存在になってきます。

今日は、その「カーゴカルト(積荷崇拝)」とはなんぞや?ということで紹介したいと思います!


カーゴ・カルト(積荷崇拝)とは?

f:id:sasagin:20160831213403j:plain

カーゴ・カルト(cargo cult)とは、主としてメラネシアなどに存在する招神信仰である。いつの日か、先祖の霊・または神が、天国から船や飛行機に文明の利器を搭載して自分達のもとに現れる、という現世利益的な信仰である。
カーゴ・カルト - Wikipedia


人は物事を習得する時に模倣という行動を取ります。また、信仰的・献身的に優秀な人(神)に近づきたいがために、その人(神)の真似をする。
カーゴカルト信仰もそれが変質した形なのだと思います。

自分自身もプログラミングを打ち始めた当初は意味もわからず見よう見まねでやっていました。その手法はまさにカーゴカルトプログラミングといえるでしょう。

なぜカーゴカルトをするようになったのか?

f:id:sasagin:20160831214133p:plain:w500


1942年、ソロモン諸島に展開していた日本軍に対抗する為、米軍はサント島南部のルーガンビルと呼ばれる地域に、急ピッチで基地を建設し始めました。
やがて終戦となり、米軍は母国に引き上げることになります。その際、彼らは都市に持ち込んだ大量の物資のほとんどを廃棄していきました。
THE MAGAZINE | 捨てられた都市とカーゴカルト


太平洋戦争時のアメリカ軍が大量に廃棄した物資を原住民の人たちが発見し、その見たこともない物資を「神からの贈り物」と考えだし信仰し始めたのが最初と言われております。
※諸説あり

f:id:sasagin:20160831220424p:plain
バヌアツのルーガンビル



いままで火を手でおこしていたような彼らが、マッチやライターなど見たらそれは神の仕業と勘違いしちゃいますよね…

カーゴカルトの特徴

f:id:sasagin:20160831221322j:plain


特徴は呪物崇拝としての文明の模倣である。かつて積荷が運ばれて来たときの状況(太平洋戦争時のアメリカ軍の装備や振る舞いなど)を再現して、滑走路もどき、空港もどき、事務所もどきなどの模倣施設を作り、ココナッツと藁で作ったラジオもどきなどの模倣品を作り、さらには島民自身が軍人、船乗り、航空兵の行動を模倣した。
カーゴ・カルト - Wikipedia


基本的には、昔お世話になったものを模倣し踊ったり歌を歌ったりして莫大な富が得られることを祈る信仰です。
莫大な富を得られると確信して、散財をしまくる人もいるのだとか…

また、カーゴカルトが始まった時期では白人と黒人の奴隷制の名残もまだ健在でした。
白人は黒人を見下し、黒人は白人がいなくなってほしいとお互いいがみ合っていたりしています。

しかしそんな中、白人たち(アメリカ人)が残していった物資で豊かになった原住民たち。
白人はいなくなってほしいけど、物資は置いて行ってくれというご都合主義のような信仰でもありますね。

カーゴカルトを扱った作品

作中でカーゴカルトを扱っている作品をいくつか紹介したいと思います。

マッドメン[著:諸星大二郎]



「単に異文化の国からやってきた少年が、文明国とのギャップの中で“原始”的な力を発揮するといった、ごく平凡な少年漫画」と文庫版のあとがきに簡単に紹介されています。
科学的な知識と精霊の信仰を合わせ持った少年コドワと、未開の地でも臆することなく進む波子が、現代と古代とのギャップに立ち向かう作品です。


ご冗談でしょう、ファインマンさん[著:リチャード・P・ファインマン]



「ご冗談でしょう、ファインマンさん」はタイトルがとてもユニークですぐに印象付いてしまうのが特徴です。
ノーベル物理学賞受賞者である物理学者リチャード・P・ファインマンの回顧録で、ファインマン自身の人生に起きた様々な出来事について記述されています。
金庫破りに熱中する話や、生物学や哲学といった他分野の人々との交流など、様々な話が載っています。

様々な話がある中、ファイマンは「カーゴ・カルト・サイエンス」を批判しています。
いわゆる偽化学と言われる「カーゴ・カルト・サイエンス」を挙げ、誠意を尽くす姿勢をこの本で説いています。


最後に

カーゴカルトは白人たちが自分たちの土地から駆逐されることを夢みながらも、彼らの近代的な物質文化だけは山積みにされて自分たちの手元にやってくるというある種ご都合主義な信仰なのです
そこには白人への憧れと彼らとの格差をなくそうと切実な思いが見て取れると感じました。

また、奇妙な信仰などあったら取り上げたいと思います。
意外に調べていて楽しいですよね、これが(笑)